不妊症

Infertility

不妊症の原因

Infertility causes

妊娠を望みながら、1年以上にわたって夫婦生活を営みながら妊娠しない状態を、一般的に不妊症と呼んでいます。

当院では、長年の不妊症治療の経験(体外受精の治療含む)より、その人に合った適切な治療、アドバイスを致します。

排卵因子男性因子
卵管因子卵管の癒着や閉塞、狭窄による通過障害。
原因として、子宮内膜症、クラミジア感染症があげられます。
子宮因子着床障害。子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどが原因となります。
頸管因子精子浸入障害。頸管粘液分泌不全、抗精子抗体などが原因となります。
男性因子造精機能障害、精管通過障害、性行為障害など。

健診内容

Medical checkup

基礎体温(BBT)測定

排卵があれば、低温期と高温期(約2週間)があり、無排卵症や黄体機能不全症の判断に役立ちます。

ホルモン検査

採血によって、下垂体や卵巣から分泌されるホルモンの値を調べます。

超音波検査

卵胞(卵子のある袋)の大きさや子宮内膜の厚さを計測して、排卵日を予測します。子宮筋腫や卵巣腫瘍の有無もわかります。

子宮卵管造影検査

子宮の中に造影剤を注入してX線撮影をします。子宮の中に異常がないか、卵管の通過性がよいかなどがわかります。

子宮頸管粘液検査

排卵が近づくと、子宮の入り口に透明な粘液が分泌されます。その量や性状から排卵を予測します。

ヒューナーテスト(性交後試験)

精子が子宮内に進入できるかをみる検査で、性交後、頸管粘液中の運動精子の数を調べます。

この結果が悪い場合、抗精子抗体を調べます。

精液検査

精液中の精子の数、運動率、奇形率などを調べます。検査の結果、特に異常が発見されない「機能性不妊症」が約3割~4割です。

不妊治療

Infertility treatment

検査で異常があれば、以下の様な治療となります。

タイミング指導

検査で特に異常が認められない場合、排卵日を予測してその日に性交渉を持つように指導します。

排卵日は基礎体温、超音波検査、頸管粘液検査、尿中のLH(黄体化ホルモン)検査などから、総合的に判断します。

排卵誘発剤による治療

排卵障害がある場合、まず内服薬の排卵誘発剤(クロミフェン)を使用します。これが、無効の場合、HMG-HCG療法を行います。

※HMG-HCG療法とは、卵胞期(排卵前)にHCG注射することで卵胞を育てて、卵胞が大きくなったらHCG注射して卵を排卵させる治療法です。

人工授精(AIH)

精子減少症、頸管粘液分泌不全などの異常があったり、一定期間の治療で妊娠が成立しなかった場合に行います。精液を洗浄濃縮して、運動良好な精子を子宮内に注入します。

体外受精・胚移植(IVF-ET)

近隣または希望される実施医療機関を、紹介します。

花

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